So-net無料ブログ作成
検索選択
free counters

帯縁+歪み

 昨夜、横15センチ以上ある六角鉢を作る夢を見ました。

 削り終わったと思ったら、大きなヒビが入っていましたよ笑。

 さてさて、先日またこんな鉢を作っておきました。

2012_0226_110642-DSCF5065.JPG

 帯縁+歪みの男気溢れるデザインなのに、どこか繊細な?皿鉢です。

 これは少し大きめ、直径5.5センチくらいでしょうか。

 歪みが嫌いな性格だという方にはこちらからご覧いただきましょう。

2012_0226_230015-DSCF5071.JPG

 こういった縁には、こんな風に縁の内側を細工しておくと雰囲気がかなり変わりますね。

2012_0226_230123-DSCF5075.JPG

 うっすらと縁の横にラインが入っているのがわかりますか?

 また、例のごとく白土を象嵌しましたので、焼き上がり、うまくいけば縁に白いラインが浮かび上がってくる予定です。

 こんな渋好みな鉢を欲しがる方はそう多くはないと思いますので、自分の松に使ってしまおうかなと考え中・・・ 

 こういった鉢、作るのはとても楽しいのですけれどね。

 どんな風に焼けるかたのしみなのです。


タグ:鉢作り

コデマリ、放置プレイ。

 昔園芸店で買ったコデマリ、本体はどこか遠くへ旅立ってしまいましたが、挿し木したものが少し残っています。

 どうせ活躍してくれる樹種ではないと、去年も全く手を付けないでいました。

 放置プレイです。

 しかし、そのうちのひとつが妙なやる気を見せ始めているようです。

 なので、そのやる気をかって、今回植え替えてあげました。

2012_0225_132415-DSCF5051.JPG

 ビニールポットから出して、土を取り除きました。

 ハサミも入れていないのに、1年間、無駄に伸びもせず、勝手に双幹になっています。

 持ち主思いの良い子ですね。

 良い鉢に入れてあげるまではしませんが、ご褒美として、ビニールポットから1個100円の鉢に格上げです。

2012_0225_224355-DSCF5063.JPG

 頑張り次第ではこの先、もっと良い鉢に入ることだってあるからね。

 東福寺だって夢じゃないんだよ。

 がんばれ、コデマリ君!

 (今年ももう、この樹に手を入れることはないでしょう?)


タグ:コデマリ

シモツケの植え替え

 しばらく前に近所のお店で買ってきたシモツケ。

 そのお店は品揃えがイマイチさんで、欲しいものがなく、でも手ブラで帰るのも気まずく、とにかく何かないものかと物色した末のもの。

2012_0224_220904-DSCF5042.JPG

 大きなビニールポットに入ったそのシモツケの土を、水で流しながらきれいに落としてみました。

 思ったよりも根は悪くありませんでした。

 狙い通りに株立ち調に作れそうです。

2012_0224_220941-DSCF5045.JPG

 上の方でもうひとつ作れそうでしたので挿しておきましたよ。

 少しあった太根を切り詰めて、どうにか小さな鉢におさまりました。

2012_0225_001156-DSCF5047.JPG

 とりあえず今年はここまで切り詰めておきました。

 もっと下の方まで切り詰めて、まっすぐなところを作り直したかったのですが、芽を吹くのを期待しつつ、今はちょっと我慢しておきます。

 枝を更新しながら生きていきそうな木ですので、すぐに株元から芽を出してくれるでしょう。

 シモツケって初めてなのです。

 最後にミズゴケを土にのせて、植え替えはおしまい。

 やっとビニールポットから出せてスッキリです。


タグ:シモツケ

ヒノキと鉄サビ鉢

 1月の名品展、百J園さんのお店にて桧を買いました。

 園主が挿し木したものだそうです。

 例の、鉢から抜かれたお買い得ゾーン出身。 

 私には初めての桧となります。

2012_0222_001741-DSCF5035.JPG

 桧といえば立ち木状のものが多いですが、こちらは思い切り吹き流されています。

 N本さん、

 「こういうので名品展、飾りなよ~」

 ですって笑。

 鉢無しで持ち帰りましたので、とりあえず空いている自作鉢にいれておいたのですが・・・このままだとちょこっとだけ鉢が大きいようです。

 根の感じから、以前は口がこの鉢と同じくらいで、深さはもっと浅い鉢におさまっていたようです。

 それくらいに鉢を合わせようかと思っていましたが、N本さんのところの樹はとてもN本さんになついている印象がありますので、ちょっとゆったりのサイズ、これくらいの鉢で1年、時間をかけてうちの環境に慣れてもらってみようかと、最近思い直して迷っています。

 まだ引き根も頼りないですし、少し緩めで元気にさせた方がいいのかな?

 それに、寒さで赤くなった葉と、この鉢の錆びた鉄みたいな質感が妙に合っていて面白いんです。

2012_0222_001701-DSCF5034.JPG

 まだ寒いといっても、もう空気の質がすっかり変わりました。

 春はもうすぐです。


タグ:

六角鉢、再び。

2012_0218_134220-DSCF5018.JPG

 とにかくやってみるしかないのですが、やっぱり不安ですね。

2012_0218_145118-DSCF5019.JPG

 とにかく、今まで作ってきたものよりもサイズを少しずつ大きくして作っていくこともしなくては。

2012_0218_153556-DSCF5020.JPG

 これでも私にとっては久し振りの少し大きめサイズ。

2012_0218_190630-DSCF5021.JPG

 この類の鉢は手間がかかります。

 やっぱりまだ私にとっては、微妙な曲線が難しいです。

 でも、そこが作っていて、一番楽しいところ。

2012_0218_190656-DSCF5022.JPG

 良い曲線になってくれると嬉しいのですが、なかなかそう簡単にはいきません。

2012_0219_150613-DSCF5030.JPG

 焼く前で、横4センチ×高さ2,5センチ。

 これも焼き締めの鉢になります。

 このサイズで腕を慣らしてから、もう少し大きめも少し作ってみます。

 それに、六角鉢でも、もっと口の広がったものも作っておきたいのです。

 以前は同じ形を1個2個作ったら飽きてしまって、すぐに全く違う趣向の鉢を作りたくなっていました。

 神経を使うものを作ったら、手びねりや皿鉢などの、ちょっと緩くてナンボの鉢が作りたくなりますね。

 でも最近は、同じ形を、多少雰囲気は変えますが、続けていくつか作るようにしています。

 そうしないと、間が空いて、せっかく気付いたコツを次に作る頃にはすっかり忘れてしまっていたりして・・・

 あ~あ、とにかく不安です。

 もう一度言おうか。

 とにかく不安です。


タグ:鉢作り

誠鉢と小春鉢の無謀な挑戦

 「言」葉が「成」って「誠」なら、「成」がとれたら口から出まかせ。

 私の作る鉢、誠鉢のほとんどが、「言(ごんべん)」落款になっています。

2012_0219_150211-DSCF5029.JPG

 以前春嘉さんから、落款はわかりやすくとアドバイスをいただきましたが・・・「言」なんて落款では読めやしません。

 そもそも何故こんな落款になったのかというと・・・

 小さな鉢を作っていると鉢裏に「誠」と書けるだけのスペースが作れず、「成」をとってしまった、というだけの安易な考えからです。

 それでも、ふざけたことばかりやって人生を棒に振ってきた、いい加減な私には丁度良い落款かも知れません。

 ところで、初めて鉢を作った際は、落款を入れるなんてとても大袈裟に思えましたし、落款を入れるなんて考えもしませんでした。

 しかし一蒼さんへ焼成を依頼した際、後から電話がかかってきて、

 「落款が入ってないですよ」

 と言われたのです。

 「いえいえ、落款なんて・・・そんな、いいですよ」

 と私が言うと、

 「鉢を売る、売らないは関係なく、とりあえず落款は絶対入れておいた方がいいですよ。「誠」という人はいないから、私が呉須で、「誠」と入れておきますよ?」

 

 というような話がありました。

 なので、私が初めて焼いていただいた鉢、十枚程は一蒼さんによって「誠」と書かれています。

 今でもたまに、それらの鉢を棚で手にすると、鉢裏を見てしばらくぼんやりしてしまいます。

 なにか嬉しいんです。

 さて、自分のたのしみのために始めた私の鉢作り。

 そういえば私の幼稚園の先生は母への連絡帳に、

 「誠君はいつもひとりで絵を描いたり粘土遊びをしてばかりで、もっと友達と遊ぶようになると良いです」

 みたいなことを書いていましたっけ。

 すまん、高橋先生。 

 結局こんな大人になってしまいましたよ。 

 今まで、自分のための鉢作りとして、それでずっと来ましたけれど、去年の秋頃だったでしょうか、同じような木ばかりを作ることで有名な春嘉さんの、そのお弟子さんの小春さんが、初めての売店デビューとして名品展の売店の話があがった際、

 「まこっちゃんも一緒に出そう、出すよね!」

 といった感じで軽~くとんでもないことを振って来たのでした。

 あの娘の恐ろしいところです。

 私は小動物の類ですので危険には敏感なのですが、不思議ですね、なんとなくここは流されてしまっても良い所だと感じました。

 結局その後、名品展の出店自体がなくなり、立春盆栽大市の話もありましたがそれは私の都合でお断りさせていただき、そんな流れの中、初めて自分の鉢を人に売るということを考えての鉢作りを経験しました。             

 ちょっと今までの鉢作りにはない緊張感がありました。

 そして、多少は数を作らなくてはならないので、自分の作業の過程を見直していったりする中でいろいろ気付くことも。

 これをやっていったら自分の鉢作りの幅が広がるかも知れないなと思うところも。

 

 それら諸々が、自分にとって、案外心地良いところがあったりしました。

 そして今、小春さんと共に今年の東京支部展小品盆栽フェスティバルへの出店の計画を進めています。

 小春さんは春嘉さんの絵付けなしで自分の力を試すようですね。

 思い立ったらすぐ動く・・・本当、そこが彼女のすごい(怖い?)ところです。

 さあさあ、勢いだけを味方に、一体二人はどこまでやれるのでしょうか?

 私達には、知名度も、信頼もありません。

 最近、自分の鉢をまわりの方に見ていただいたり、交換会に出したりする中で、鉢に対する信頼というものの大きさを感じました。

 しかし・・・この二人、ちょっとおかしな組み合わせです。

 彼女はロクロに奮闘して、私はひたすら削り出し。

 彼女の師匠は削り出しで、私の先生といえばロクロ。

 その点なんだか交差してしまっていますね笑。

 とにかく、余計なことは考えずに展示会売店に挑戦です。

 お馬鹿な二人がどこまでやれるのか、見てみる価値はありますよ。

 おっと、でも、見世物じゃないよ笑。


タグ:鉢作り

日本小品盆栽協会東京支部 真柏踊る2月の例会

 先日12日、日本小品盆栽協会東京支部2月の例会がありました。

 講師は清香会の会長でもあるA藤さんにお願いし、テーマはズバリ、「真柏入門」。

2012_0212_133951-DSCF4997.JPG

 東京支部に多くたむろする盆栽初心者のために、憧れの真柏について、基礎からみっちりと学べる場を作っていただきました。

 A藤さんの真柏にかける情熱はものすごく、真柏のために家族を泣かせたとか、泣かせていないとか・・・いいえ、泣かせていません笑。

 私を含め、思春期真っ盛りの新人初心者どもにとってみたら、手にしてはみたけれど、これからどうしていけば良いの?と、そうなってしまいやすい樹種かもしれませんね、真柏って。

 どこか取っ付きにくそうな雰囲気。

 「取っ付きにくい」→威厳があったり無愛想であったりして親しみが持てないようす。

 ・・・威厳といえば。

 桧科の深山柏槇(ミヤマビャクシン)を盆栽界では真柏と呼ぶようです。

 「中国の思想で、一年中緑の濃い松柏を尊ぶ思想がありまして、その、神宿る樹である松柏の王様。いわゆる、真の柏であると、そういう思想から、盆栽界では、真柏と」

 う~ん、真柏って、とても偉いんですね(←ちょっと馬鹿)。

 明治20年頃、石鎚山、剱岳で山採りされて、白く捻転するジン・シャリに絡んだ緑のあまりのすごさに、それまで、五葉松、黒松、赤松が幅を利かせていた盆栽界で、大変なブームとなったそうです。

 そこで、真柏は金になると、血に飢えた山採り狼が金の臭いを嗅ぎつけ、全国で真柏探しが始まったんだとか。

 そんな中、明治の末、新潟の黒姫山からすばらしい葉性の真柏が現れ、それを、そばを流れる川の名であり、地名でもある糸魚川という名をつけて、糸魚川性、と呼ぶようになったそうです。

 でも、その後どこから採れたものでも葉性が良ければ糸魚川性として売られたため、本当の糸魚川性かどうかというのは、アテにならないようで。

 ちなみにA藤さんが盆栽を始めた20代の頃持っていた真柏は、紀州真柏。

 当時、糸魚川と言われる真柏のただの素材が1万5000円、大学出の初任給と同じだったそうです。

 その上、本当の糸魚川かどうかもわからない。

 とても手が出なかったんですって。

 でも、紀州真柏なら2、300円、高くても500円だったそうです。

 なので糸魚川性はずっと我慢・・・

 そして今から25年ほど前、葉性の良い、例の給料1カ月分の真柏を持つ知人のもとをA藤さんが訪れ、

 「しんぱく、ちょ~だい?」

 と言ったら、

 「うん、あ~げる!」 

 と、ただでいただいたそうです笑。

 その頃にはもう、それほどの値が付かなくなっていたのですね。

 たくさん増やせますから。

  

 さてさて、そんな講師のほろ苦い真柏メモリーから始まり、真柏作りの基礎をしっかりと教えていただきました。

 私も真柏は始めたばかりですので、これからいろいろ経験を重ねていきたいです。

 真柏って・・・これから東京支部の新人狼たちは、どんな真柏を作っていくのでしょうね。

 私の感じる限り、大きな盆栽展で見る小品の真柏と、日本小品盆栽協会周辺で見る小品の真柏、趣向がちょっと違うことが少なくないようです。

 ご近所の武蔵野北支部の展示会にお邪魔した際にも、地表をうねるような個性的な真柏がありましたっけ。

 真柏に興味無しの私が初めて真柏に心を動かされた真柏、これもいわゆる世間一般の小品の真柏とは趣が違いました。

 それぞれがこれからどんな真柏を作っていくのか、個性が出て、ちょっと面白そうです。

  真柏、万歳!

 それで、ちょっとオマケ。

 役員会で、今年の行事を少し話し合いました。

 多くの新人を迎えているということで、先輩方も考えてくださっています。

 今年は春と秋に、長~いリムジンに乗って、みんなで素材探しの旅とかできそうですよ。

 お楽しみに。 

    


こんな六角鉢、いかがでしょう?

 六角鉢って、難しいと思います。

 まだたいした数を作っていないので、これからもっと数を作ってコツを掴んでいきたいものです。

 この数日で、結局だいたい十数時間費やしてしまったでしょうか。

 新しく六角鉢を作ってみました。

2012_0211_225648-DSCF4995.JPG

 縁が横3センチ、高さが足を含めて2.1センチ。 

 今までで一番良くできた気がします。

2012_0211_224359-DSCF4985.JPG

 微妙なラインが可愛らしくまとまったかな?と。

 チャームポイントは短足の雲足。

2012_0211_224735-DSCF4991.JPG

 小さな足を雲足に削るのは大変。 

 作業の一番最後だったため粘土が乾き、とても時間がかかってしまいました。

 でも、せっかく胴が良い出来でしたから、最後までがんばりましたよ。

 アマチュアの熱い魂を感じてください。

2012_0211_224551-DSCF4990.JPG

 ところで、私はコンパスを使った正六角形の書き方を知りませんでした。

 最近初めて知り、ちょっと頭が良くなった気がしました。

 さあさあ、成形がうまく出来た鉢ほど焼くのが怖い七輪。

 なに?震えてなんかないさ。

 ただの武者震いさ。 


タグ:鉢作り

見よ、あれが七輪の灯だ!

 先月末に2回目となる七輪での焼成を試みました。

 自宅ではできませんので、電車とバスを乗り継いで、実家での焼成。

 そうそう頻繁にはいきませんので、ついついふざけた遊びも放りこんでしまい、結果、それが原因でひどい目に遭いました。

 自らの欲を七輪にたしなめられたのである。

 まずひとつめの失敗がこの鞍馬石風のものを一緒に入れたこと。

2012_0131_160843-DSCF4914.JPG

 焼いたらどうなるのかな?などと思い放りこんでみたら、焼成後、消えていました。

 もう帰って来るつもりはないようです。

 溶けちゃうなんて・・・

 そして、あとひとつ、陶板に灰を塗って細い銅線をグルグルと巻いたものも放りこんでおいたのです。

 なんでそんなことしたんですかね。

 銅が溶けて、一部が鉢にへばりついてしまいました。

 溶けた銅を全身で受け止めてくれたのが、先日の薄い長方。

2012_0129_203022-DSCF4892.JPG

 この面(鉢裏)が・・・

2012_0131_222824-DSCF4926.JPG

 落款が見えなくなりました。

 この時、自分って相変わらずワイルドだなぁ、と思いました。

 でも、心配だった歪みは、一応自分なりに考えた方法が効を奏したのかそれほどでもなく、鉢裏の付着物さえ取り除けば自分で使う分には良い鉢の部類に出来上がっていました。

2012_0203_193334-DSCF4931.JPG

 足を地につけても全然ガタガタしませんし、反りも本当、極わずか。

2012_0129_202933-DSCF4889.JPG

 ↓

2012_0203_193522-DSCF4934.JPG

 この固まった銅と思しきもの、鉄のヤスリでもなかなか削れてくれず、相当苦労しましたが、ついに落款が現れる前にギブアップいたしました。

2012_0203_193643-DSCF4937.JPG

 でも、良い出来ではないでしょうか。

 私は気に入っています。

 七輪の底の方でしっかり3時間炭火に全面から抱かれ弄ばれたので、しっかり焼き締まっているようです。

 焼き来上がりから、いきなり古さのような貫録があり、全国の隠れ渋好みの方々にとってもたまらない一品・・・?

 ちなみに、私はもうドライヤーは諦めました。

 音が近所に響くのを気にします。

 なので今回、事前に母に電話をして、あの、ビーチボールとか家庭用ビニールプールを膨らます、昭和の名器、黄色と青の空気ポンプを依頼いたしました。

 まさか無いよね、などと話してみたら、物置にあるよ、ですって笑。

 で当日、玄関に用意されていたビニール袋の中からそれ取り出し、早速試し踏みしてみたら、なんだか笛のような部品が組み込まれていて、踏む度に、

 「ピ~~」

 と、力の抜ける音が響きました。

 こんなの無理無理。

 私の美意識に合いません。

 私の陶芸は、いぶし銀のハードボイルドなのでしゅ。

 もと在った袋にそれを戻すと、もうひとつ何か入っているのに気付きました。

 それは、同じ型でサイズがずっと小さい、直径6、7センチの、色がホワイトを基調にした空気ポンプでした。

 手の平に十分余裕を持っておさまります・・・

 私は悲しくなりました。

 色がホワイトというところに、苛立ちすら感じました。

 試しに手の平で使ってみると、

 「ぱふっ」

 と、垂れ下がった細いホースの先から、ため息のような空気が物憂げに吐き出されました。

 

 その時、危うくこれも七輪に放りこんでしまおうかと思ってしまうほど、こらえようもない孤独が私を襲いました。

 ま、こんなこともあるだろうと、実家へ向かう途中、こんなものを買っておきました。

2012_0131_164753-DSCF4915.JPG

 大きなビニールプールやらを膨らますための空気入れ。

 押しても引いても空気が出ます。

 今回はかなり欲張って10個程の小鉢を焼きましたが、場所によっては温度が上がりきらなかったものも数個でました。

 それらはまた今度、再度焼き直そうかと思います。

 しかし、やはり一番の失敗は溶けた銅らしきもの。

 あまり無茶をしてはいけないと、七輪から怒られてしまったようです。

 でもでもそれでも、なかなか良い経験をしたと思える第2回の七輪焼きでした。  

2012_0203_194758-DSCF4953.JPG2012_0203_195420-DSCF4967.JPG2012_0203_195153-DSCF4961.JPG2012_0203_195216-DSCF4962.JPG2012_0203_194638-DSCF4951.JPG2012_0203_195245-DSCF4963.JPG 

 電気を使わずにエコ路線を時速100マイルで突っ走ろうと思います。

 

                                           


清香会で五葉尽くし

 さてさて、少し前の話となってしまいましたが、この前の日曜日に東京支部のお仲間と共に、中野は清香会の月例会に参加して来ました。

 今月のテーマは五葉松。

2012_0205_141922-DSCF4968.JPG

 ということで、那須五葉の本場の、五葉松から生まれた芳幸さんも特別ゲストとしていらっしゃいました。

 う~ん、五葉松といえば盆栽樹種のドン。

2012_0205_144736-DSCF4980.JPG

 しかしながら小さく作るのが難しく、また、丈夫そうでいて結構ポックリいっちゃったり・・・なにかと困ったちゃんのようです。

 ベテランさんのお話を伺っても、皆さん随分と枯らしたようです。

 

 特に、まだ若い段階でいじくって枯らしてしまうことが多いようで、皆さんちょっと困り気味。

 清香会の方は結構小さな樹でたのしむ方が多いので、そう言った意味でも、小さい段階である程度いじらなくてはならず、またその大きさを維持するのも難しい・・・五葉松って、かなり意地悪な存在になっているのかも知れません。

2012_0205_144442-DSCF4975.JPG

 でも、やっぱり五葉松は素敵ですね。

 大きくなってしまうのは仕方ないにしても、どうにか末長くお付き合いしたいものです。

 まず、実生10年そこそこの樹は、いじくっているとやはり枯れてしまうことが多いという点。

 うちの樹は全部それくらいの樹ですね。

 そして植え替えは少なめでがんばる。

 去年五葉松を2本枯らしてしまいましたが、どちらも植え替えたものでした。

 後になって振り返ってみると、ちょっと根を切り過ぎたかも・・・

 五葉松って、土の中が一番デリケートゾーンなの?

 それでも植え替えをしないでいると土に水が通らなくなってきて、ジョウロでも潅水を他の樹と一緒にやっているだけだとなかなか水が通って行かず、水が届いていない根がやられ、結果、その根とつながっている枝が枯れてしまうので、しっかりドブ漬けの潅水をしないと危ないようですね。

 芽切りするほど芽も伸びず、あまりいじると枯れるくせに、環境作りには手を焼く・・・あ~面倒臭いヤツ。

 そうそう、環境といえば、やはり五葉松もジメジメが苦手。

 湿性のコケが生えるような環境ではダメみたいですね。

 うちでは松は私の頭の高さか、それ以上の高さの棚板に置いていますので風の通りも良く、キノコはもちろん笑、コケも生えてきません。

 これは一昨年くらいに私が初めて手にした五葉松。

2012_0209_195209-DSCF4984.JPG

 確か、吾妻五葉かと。

 コケ掃除をしたことがありません。

 

 その点は合格をいただけるかも知れませんが、立ち上がりがパッとしない上に、風でよく落下します笑。

 さあさあ、A藤名人はもう五葉松をさらに掘り下げることはあきらめているようですので、A藤名人他ベテランさん方の頭を踏み台にして、私達新人が小さな五葉松作りを極めてしまいましょう。

 そして極めたら、ベテラン方にじらしながら、もったいぶって教えてあげましょう。

 そういえば、芳幸さん、A藤さんとのお話の中で五葉松のいろいろな品種名が出て来ていましたね。

 那須娘、福娘、瑞祥、九重、八雲・・・

 瑞祥は枝が太くなりがち?

 九重は自然に自ら盆栽になろうとする・・・本当?

 どこかの小学生みたいに、たいした経験もないのに五葉は瑞祥に限る!などとひとつ覚えで自分が言い出さないように、もっといろいろな品種も試してみたいです。

 

 結論といたしましては、小さな五葉松を作るのに大切なことは、枯れる前に展示する・・・かな笑?

 とにかくいろいろと勉強になりました。

 こうなるとだんぜん五葉熱があがってきます。

 今からじっくりと取り組んでいきたいです。

 清香会の皆様、芳幸さん、いろいろとありがとうございました。

 そして芳幸さんからはお土産も・・・笑。

 五葉松、万歳!

 

 

 

 

 


日本小品盆栽協会東京支部 2月の例会のご案内

 2月12日(第2日曜日)、日本小品盆栽協会東京支部の2月の例会があります。

   ★午後1時半より4時まで

  「教室」

 テーマ: 「真柏入門」

 講師:  A藤氏

 会場:杉並区立永福和泉地域区民センター3階、工芸室(井の頭線・永福町駅下車、徒歩5分程)

 井の頭線永福町駅改札を出るとすぐ頭上に、看板がありますね。

2011_0710_131851-DSCF3124.JPG

 目指すは永福和泉地域区民センターです。そのまま直進ですよ。

2011_0710_131912-DSCF3125.JPG

 最近新しくなった駅舎。そのまま行くと、左に折れます。

 左に折れると右手にすぐエスカレータと階段があります。

2011_0710_131950-DSCF3126.JPG

 ここを降ります。どちらを使うかは自由ですよ。

 さあ、駅を出ました。

2011_0710_132026-DSCF3127.JPG

 目印は「ボンシューズ」。このお店がやっているのを先日初めて見ました。

2011_0710_132056-DSCF3128.JPG

 このお店に向かって左を走っているのが「井の頭通り」です。

2011_0710_132120-DSCF3130.JPG

 ここを反対、「大勝軒」側に渡ります。信号は守りましょう。

 大勝軒側に渡って右を向きます。

ufo-ginkou2011_0710_132223-DSCF3131.jpg

 三菱東京UFO銀行の看板が見えますか?見えたらそのまま怖がらずに前進します。

 もうすぐですよ。

2011_0710_132451-DSCF3132.JPG

 少し歩けば酒屋の三浦屋さんがありますね。おっと、前を歩いているのは東京支部のS崎さん。

 「こんにちは~」

 さて、この三浦屋さんの角を左に入っていきます。案内の看板もありますよ。

2011_0710_132511-DSCF3133.JPG

 ここまで来ればもう安心。曲がってすぐ右手に見えてくる建物が永福和泉地域区民センターです。

2011_0710_132701-DSCF3137.JPG

 正面入り口はこちら。

2011_0710_132738-DSCF3139.JPG

 中に予定表がありますので、会場を確認してみましょう。

 会員でない方の見学も歓迎しております(当日会費500円)。

 興味のある方、初心者の方、ご参加をお待ちしておりますので、お気軽にどうぞ。

 3月の例会は、3月11日(第2日曜日)です。


国風盆栽展と立春盆栽大市を斬る!

 今週末は、盆栽三昧でした。

 土曜日はしずかさんと一緒に国風展と立春盆栽大市を回りました。

 10時半くらいだったかと思いますが、初日だったせいか、結構混雑していました。

 列になっているせいであまり落ち着いてじっくりと見ることはできませんでしたが、しばらく進むと混雑もゆるぎ、ほどほどに自分のペースで見ることが出来ました。

 あまりにゆっくりだったせいか、途中であとから来たらしい盆栽少年さんに会い、ご一緒しましたよ。

 しかし時間の配分を間違えたことに気付き、中盤以降は少し急いで見なくてはなりませんでした。

 そういえば、人と国風を見てまわるのは私、初めての経験ですね。

 いろいろと話しながら見てまわるのも楽しいものでした。

 その後はリムジンで上野へ。

 立春盆栽大市です。

 リムジンの中、東京スカイツリーの名前を思い出せずにいる私としずかさんでしたが、そんなことではめげません。

 シャンパンで物忘れに乾杯しました。

 まず3階の春嘉さんと小春さんのもとへ向かってみると、もうほとんど品物がありませんでした。

 お話を聞くと、もう始まりと共にたくさん売れてしまったそうですね。

 鉢が全く売れてなかった時のために二人をなぐさめる言葉もこっそり用意しておいたのですが、無駄だったようです。

 

 この数カ月の間、お二人には自分の鉢作りについて、いろいろ考えさせられました。

 いずれ機会があればそのことについては改めて記事を書いてみたいとは思っていますが、自分の鉢を売ることから始まって、それに伴い実際に自分が鉢を作るところまで、今までいずれ時が来たら考えればいいかなと思っていたことを、私にとっては心地良い形、自然な形で、考え始める良いキッカケを、結果的にいただいたようです。

 鉢作りを始めて2年とちょっとになりますが、その数カ月の鉢作りの手応えに、今までにない類のものを感じています。

 出来上がりはまだまだのものでしょうが、作る過程に何か、今まで自分が遊ぶためだけを考えて作っていた時以上の何かを得つつあるという感覚です。

 更に、これを入口に、もう一歩踏み込んでみるべく、今月中に自分の鉢をいくつか交換会へ出すことに決めました。

 人は毎日、何を着ようとか、何を食べようとか、そんなレベルのことから、時にはもっと大きなことまで、選択肢を練り、どれを選ぶか考え、そんなことの連続がその人の生活を形作っているのだと思いますが、人生のある期間、そんなことを考えたり選んだりするまでもなく環境が勝手に道を整えて、そちらへどんどん進んでしまう時期もあったりするみたいです。

 この数カ月の流れにもその匂いを感じます。

 今までにも何度かありましたが、そんな時期の歩みというのは、結果が良いにしろ悪いにしろ、必ず大きな意味のあるものです。

 それを信じて、もう少し先に進んでみようかと思っています。

 それにしても国風展、立春盆栽大市、ふたつを一日でじっくりと見てまわるのはちょっとハードですね。

 毎年結局時間が足りなくなります。

 買い物の最中に閉館のアナウンスが。

 そのアナウンスがかなり強烈で、すぐに人がいなくなりました。

 最後になった私達二人も急いで退場。

 結局五葉松ひとつと細い銅線1キロを買っただけでした。

 銅線は、樹を鉢に固定するための、0,5~6ミリの細さ。

 今日早速使ってみたら、なかなか良い調子です。

 それにしても・・・家に帰ってみたら、どっと疲れが出て何もできませんでした笑。

 そして本日日曜日は、中野清香会の例会へ五葉松のお勉強をしにお邪魔したのでした・・・


帰郷名義の七輪狙い

 今日の東京は、また強い風が吹きました。
 最近、よく風が吹きます。

 「風」ということと、また、先日実家へ帰ったことから「実家」という印象が混じって、なんだかどうも頭の中に、「中原中也」が浮かんできてしまっています。

 中原中也は昭和初期の詩人。
 30歳で死んだそうです。
 私の中学時代の女性の国語の先生が、
 「中原中也って、夭折の詩人だし、またよく本の表紙で使われている写真がチャーミングな顔をしていて、若い人に人気があるのよね~」
 なんてことを授業中に言っていたのを思い出します。

2012_0201_171445-DSCF4930.JPG

 その時にはおこずかいで買ったこの文庫本を持っていましたから、一体何年前から持っていることになるのでしょう?
 これが松だったら飾れるのに笑。

 「風」が中原中也に結びつくのは、あの、結構その筋では人気の詩から。


  「宿酔」

 朝、鈍い日が照ってて
   風がある。
 千の天使が
   バスケットボールする。

 私は目をつむる、
   かなしい酔ひだ。
 もう不要になつたストーヴが
   白つぽく錆びてゐる。

 朝、鈍い日が照つてて
   風がある。
 千の天使が
   バスケットボールする。

 それで、「実家」はというと、私、十代後半から二十代では、実家に対してとても複雑な思いがありまして、早く家を出たい、早く家を出たいと思ってまして、出たらもう滅多なことでは戻らなくなったのです。
 そして数年間、思春期を引きずりながら、ベソをかきつついろいろな経験をして、随分と久しぶりに実家へ帰った時、玄関にあった母の靴がものすごく小さく感じたのですね。
 なんだかものすごい罪悪感みたいなものを感じてしまいました。

 そんな帰省の際に頭に浮かんできたのが、中原中也の「帰郷」という詩の一節、

 これが私の郷里(ふるさと)だ

 さやかに風も吹いてゐる

      心置なく泣かれよと

      年増婦(としま)の低い声もする

 あゝ おまへはなにをして来たのだと・・・・・・
 吹き来る風が私に云ふ

 でした。

 とりたてて好きな詩人さんではなかったのですが、いいえ、むしろ少し鼻につく感すらあったのですが、友達との間ではなんだかんだと話題に上ることのある人で、例えば、結核性脳膜炎で死んだ中原中也は晩年、ちょっとおかしな行動をとっていたという当時の友人の話があり、そんなエピソードの中に、「中也がのり巻きを3皿平らげた!」という事件?があるのです。
 その3皿がどれほどの量なんだかわかりませんが笑、友人が中原中也と一緒に食事をしていた際、彼がのり巻き3皿をぺロリとたいらげる姿を見て、そのことから当時中也は既に脳まで病魔に侵されていた、などと思ったことがとある本に書かれてあったのです。

 まあまあ、二十歳そこそこの、弱虫でひねくれ者の私や私の友達の間では、この記述がおかしくて仕方なく、精神的に疲れていたり、落ち込んでいたりでヘロヘロになっていることを表現するのに、

 「今ならのり巻き3皿はいけるよ」

 などと、よくこの言い回しを好んで使っていました。

 とてもつらい時期だったので戻りたくはありませんが、思い返すと懐かしくなります。
 友達と朝まで寝ずに真剣に話し合ったり、大笑いしたり。

 なんだかつまらない話を書いてしまったようです。

 ちょっと今、中原中也の本を開いてみて、今読んだらどんな印象に変わっているのかと気になってしまいました。
 時間があったらまた少し読んでみようかしら。
 気が付くと、私も彼よりも年上になっていたのですね。

 さて本題です。
 実家に帰った理由はと言いますと、もちろん七輪焼きです!
 今回は、波乱の七輪となりました。

 ・・・あ、前置きが長過ぎて、もうページが足りません。
 ではでは、七輪の冒険談はまた後日ということで。

 失礼しました。


メッセージを送る