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大晦日なんて信じない

 「盆栽というものはなぁ、お兄さんよぉ、楽しむのは視覚だがな、良いもん作るには嗅覚が大事なんじゃよ」

 私が90歳くらいになって、こんなテキトーな事をさも意味ありげに若い人にボソボソつぶやけば、「なんだかわからないけどスゴイかも知れないおじいさん」として、その若者の記憶の中で実際の寿命よりも長生きすることができるかも知れません。

 どんなテキトーなことを言って若者を混乱させてやろうかと楽しみです。

 なんてね。実際はロクな木を作れない、いつもわからないわからないとばかり言っている「わからないじいさん」になるかも知れませんね。

 それも良いでしょう。

 私の気持ちとしては、いつまでも初心者の気持ちを持って盆栽を続けていきたいと、そんな風に思っています。

 でも、それと「いつまでも素人」は違いますので勘違いしないようにしないとなあ。ふふふ。

 今年は色々新しい樹種も増えましたし、また、草というのにも興味が湧いてきた1年でした。

 1年を通じて東京支部の例会に参加もし、いろいろ勉強する中で、盆栽の楽しみ方というのも少し広がった気がします。

 技術が上がったなんてとても思えませんが、盆栽を通じて何かしら心の中に残る経験が出来たとは思えます。

 去年の自分は、今年がいろいろ変化する1年だと予想していました。実際そうなったようです。

 しかしナンダカンダいって、今年一番の自分の変化は、今までインスタントコーヒーにきび砂糖(黒砂糖)だったのが、レギュラーコーヒーの無糖に変わったことでしょう。

 これは、コーヒーにミルクが必要なくなった7年前以来の大事件です。

 さて、来年の自分はどうでしょうか。

 今日、昨夜食した骨付きオージービーフの甲骨占いで見てみたところ(一応、ウソですからね)、たくさんのことを経験して、数年後に実りを迎えるくらいの気持ちで焦らずにいろいろ試す、気の持ち様ではけっこう面白い、挑戦と忍耐の年と出ました。自分を磨きながら、今年切り開いた土台を広げていく年です。

 磨き過ぎて、すり減って無くなっちゃわないように気を付けましょう。

 皆さんの来年が実り多いものでありますように。

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来年はうさぎ年です。

 私、子供の頃から落書き的な絵を描くのが大好きです。

 今もそうですが、小さい頃も寝付きの悪い子供で、大人が寝るまで眠れない時などもあり、そんな時はひとりでムクッと起き出して、居間で絵を描いてました。

 今日、家での雑事の合い間に筆やら墨汁やらが出てきたので、休憩がてら、ここはいっちょ、来年の干支のウサギでも描いてみちゃおっかな、と落書き帳を開きましたよ。

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 なんだか自分がとても悲しい存在に思えてきました。


保護活動第1段と、企みひとつ。

 今日から私はヴァカンスです。早起きして、棚を大掃除しました。

 そして、クチナシ、杜松、ザクロ、サルスベリなど、冷たい乾いた風に吹かれ過ぎると意識を失いかねないおチビちゃん等をひとつのケースにまとめておきました。年末には寒波が来るそうですから。

 私が普段使っているカゴは食器の水切り用のものですから、カゴを水受けのケースの中におさめて、フタを閉めれば保護完了。

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 これが冬対策第1段ですね。朝天気が良ければフタを開けておきます。

 さて、そんなこんなで午後ですが、大掃除の続きがまだまだ残っています。鉢作りの道具も整理して、あと髪も少し切って、その帰りに年末年始用の買い物です。

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 無印良品のお正月飾り。

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 ロック、オン。

 数年前に飾りの稲をまいたらお米がなったので、神様のおこぼれをいただきまた来年チャレンジです。

 小さな鉢で実りまでいくでしょうか?やはり、ケイトウと同じで遅めに発芽させた方が良さそうですね。上手くいくかどうか、楽しみです。


タグ:保護

まこと海峡冬景色

 寒いです。

 昼間に近所の井草八幡に行ってきたら、もう年末年始の出店の準備が始まってました。

 先日、町なかでもう蝋梅の黄色い花が咲いているのを見かけました。きれいな花ですよね。

 うちの蝋梅は実生2,3年ですので、当然咲きません。年月が経っても、咲く保証はありません。そんな木を日々不満も漏らさず面倒を見る私の姿は、無欲を通り越して崇高と言っても良いのではないかと思ったりします。

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 いえいえ、色はくすみますが、黄葉がなかなか趣があるのです。私は好きですよ。

 しかしながら、去年もそうでしたが、コウライネムって、冬になっても葉が散らないんですよね。

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 もしかして、本人的には常緑樹を目指しているのかしら。

 あと、今年初めて持った姫クマヤナギ。

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 もう、何がなんだかわからないっすよ。たくさん芽摘みしてたら小枝がわんさかになって、幹も枝も見えなくなってしまいました。

 そして、いつになっても葉を落とす気配がありません。ちょっと私、ひいています。

 今年買って、まだ土の中を見てないので、来年の植え替えがたのしみです。初めて土を落とし、その木の根を見る瞬間には、盆栽に内包されるエロチシズムと言っても良いかのような、きわめて文化的な思考の中に多少の発汗を伴うプリミーティブな興奮を覚えるのは私だけでしょうか。

 ふふふ。師走のこの忙しい時にふざけたこと書いてられるのは、私が阿呆か、幸せか、そのどちらかなのでしょう。

 あと最近気になることは、赤松が1本、変な色になっていることでしょうか。

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 葉が黄色と茶色のシマシマみたいになっちゃっています。かなり残念な姿。これは元気さゆえの変色とは違うような。緑が薄いんですよね。しばらく前、秋頃からこうですから。虫、病気の類?誰か、助けて!

 で、おまけ。

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 去年も今頃買ったのですが、無理な針金プラス植え替えで、さよならも言わずに去って行った淡雪エリカをまた買ってきました。

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 小さな葉っぱと小さな花がいっぱい。なんだか派手な木ですけども、棚の中にこんなのがひとつあると良いじゃないですか(こうして、可愛らしい木でご近所からの好感度アップを狙います)。

 来年はもっと丁寧に扱ってあげましょう。


超ミニ盆栽鉢同好会と日本小品盆栽協会のホームページのリンク

 皆さんのブログでもお知らせしていますが、私も遅ればせながらお知らせいたします。

 先日、超ミニ盆栽鉢同好会のホームページがスタートしました。→http://32bonsai.web.fc2.com/

 みさきさん、こはるさん、おつかれちゃまでした。

 私も見させていただいたのですが、皆さんの過去のブログからみさきさんがチョイスした鉢や盆栽の画像が見れるのですね。自分のところを開いてズズズッとスクロールさせていったら、なんだか鉢郎くんの写真まで...みさきさんのセンスに鬼気迫るものを感じました。さすがです。

 あとで横の方にリンクを付けておきます。

 あと、日本小品盆栽協会のホームページですが、最近つながらないと思ったら、新しいアドレスに変わっていたのですね。

 それもあとでリンクをつけておきます。

 ネットと盆栽会。愛好家さん方はこのふたつをどう扱っていくのでしょうか。

 一方で、自らネットで発信しないのに、一木一草話さんは若い人を中心に、ローカルではありますが、とても人気があるようです。

 どこかに行き場を求めてはいるんですよね。

 とりあえず軽いノリで、または暇つぶしにでも、超ミニ盆栽鉢同好会、いかがでしょうか?


大竹さんとこから安達さんとこへはしごした病みあがり男でありんす。

 一昨日鼻風邪をひいてから、その症状は一晩で治ったのですが、まだイマイチ勢いが出ません。

 今日は上野で東京支部の交換会があったのですが、午前は力が出ずに、結局行くのは諦めました。そのかわり、午後から一木一草話さんにも品物を置いている陶芸家の大竹慎一郎さんの作品展を見に、四谷まで行ってきました。

 大竹さんは草モノの鉢や、それだけでなく色々な大小の焼き物を作っています。灰をかぶったような焼き締めモノもあり、薪で焼いたりしているのか聞いてみたところ、すべて電気窯で、釉薬も、還元で出るような色を酸化で出したりと、いろいろ工夫してやっているんだそうです。その姿勢に、頭が下がる思いでした。

 作品を見るのも楽しかったですが、大竹さんの人柄がまた、なんともナイスガイで、楽しいお話をたくさん聞かせていただいちゃいました。大竹さんが焼くのは焼き物だけではなく、会場で手作りのお菓子をいただいちゃいました。

 これがまたおいしい。

 大竹さんの教室は、うちからちょっと遠くではあるのですが、今度時間がある時にでも一度見学させていただきたく思い、お願いしておきました。きっとこれからの自分の鉢作りの何かしらのヒントがあるはずです。

 さて、そのあと、大竹さんから安達さんへのお土産の手作りケーキを預かり、四谷から新宿を経由して代々木八幡、一木一草話へ行って来ました。きっと安達さんは今日の東京支部の交換会へ行っているはずだったので、お土産があるかも...と期待していたのです。

 実際伺ってみると、やはり交換会に行ってきていたようでした。品物もけっこう出ていたようです。持ち帰ったものを見させていただき、いくつかいただこうかと選んでいたら、別のところに葉っぱがやけに小さくなっている赤松が石心さんの鉢に入っているのがありまして、それ、いただいてきました。

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 じっくり楽しみながら、私があと10年20年持ち込めば名品の仲間入りです。あぁ、いつもついつい漏らしてしまいますが、やっぱり自分の才能が、ただそれだけが、震えるほど怖いです。そう思うこと、ありませんか?

 あと、盆栽ティーチャーT屋さんこと啄柿(たくし)さんの古そうな鉢が、それもめずらしく焼き締めで、これ、絵を彫って色の違う粘土を埋め込んでいるのでしょうか?、龍の絵が描いてあるものを見つけたので、譲っていただきました。

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 こんなものも作っていたのですね。

 体調はともかく、なかなか楽しい一日でした。


タグ:赤松

芽摘みの道は、修羅の道 ~香丁木編~

 たしか1年前くらいに東京支部のM越さんからいただいた香丁木。

 いただいた時は半懸崖風の姿でした。

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 今は、せり出した枝をそっくり剪定して、双幹な感じに変わっています。

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 5センチくらいです。 

 でも、子幹と親幹の太さが同じね。これじゃダメです。

 東京支部の例会、T屋さんが教室でよくおっしゃっています。

 「どちらが親分か、しっかり決めてあげないといけない」と。

 「年の近い兄弟は仲が悪かったりする」とも....ギクっ!確かに。

 そんな時は子幹の芽を強めに摘んで管理すると、子幹は太らずに親幹が太っていくんだとか。もう何度も教わっています。樹作りの基本となる大切なことなのですね。

 私も今年、それを試してきたつもりですが、まだまだのようです。今この木を見ても、子幹の方が枝、芽が混んでいます。来年も引き続き、気長に子幹の芽を強く摘んで、今頃にはもう少し良い姿になっていてくれたら嬉しいです。

 あり合わせの鉢に入れてあるので、来年は鉢を変えたいですね。

 ちょっと別の鉢をかざしてみると...

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 今うちにある鉢だと、大きさ的にはこれくらいしか合うものが見つかりませんね。

 まだまだの樹ですが、芽摘みを勉強するにはもってこいの素材。来年が楽しみで、今から眠れなくなりそうです。  


タグ:香丁木

赤松への愛

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 闇雲に実生をしていた頃の、いわば私の実生時代全盛期の赤松。3年生くらいでしょうか。

 若かったその頃は何も怖くはありませんでした。

 ただ、赤松のやさしさが怖かった。

 とりあえず、タネさえまけば幸せになれると思っていました。

 タネさえあれば年の差なんて関係ないと、固く信じていました。

 私の住むあたりでは、立派な松柏といえば赤松が多いです。大きくて古そうな樹を見かけます。赤松は、日本各地で最も多く見られる常緑針葉樹なんだそうです。

 そして、松柏に興味がなかった頃でも、私、赤松にだけは憧れを抱いていました。

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 以前東京支部の先輩からいただいた「自然と盆栽」1982年8月号は、赤松の特集です。かなり濃いぃです。

 自然の赤松の樹形の成因を、陽光、風、風土などから検証しています。気をつけないと、時々私の頭がショートしてしまう内容です。

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 今年はよく、幹の低い位置にまとまって芽が出ます。調子が良いのか悪いのか、よくわかりません。多分、良いのでしょう。

 弱って、葉をほとんど落としてしまった樹が、最後の力で低い位置に芽をたくさんつけて、そのままサヨナラも言わずに旅立ってしまうことが何度かありましたが、この松子さんは弱っているわけではないので心配は...ないですよね。

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 この松子さんも、

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 芽だらけ。

 あんまりたくさん芽が密集すると、私の頭ではどれを掻いたら良いものか決められなくなってくるんですよ。選択肢が多いと困るんです。

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 きっと、松柏玄人の方から見れば、私の赤松の管理など、残念で残念で、口惜しゅうて仕方ないものなのでしょうが、これらの赤松、他にもまだありますが、一番日当たりの良いところで、水やりにも1本1本神経を使って、けっこう大切に育てているんですよ。


タグ:赤松

テストピースの変化

 先日の焼き締め粘土、そういえば、以前テストピースを焼いてもらっていたのですね。

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 こんな黄色い粘土が、情熱の1250度で激しく焼き上げると、

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 こんな焼き色になるわけですね。不思議なものです。

 実際は、もう少し赤味を抑えた焦げ茶色ですね。明るい所だと、赤味が強く見えるようです。

 私はキャッキャ言っているだけの素人ですので、どんな色が良いのかはわかりませんね。作って、作り終わって、焼き上がって、あはは!楽しければ良いという感じです。イェィ、イェィ。

 人生も同じく、楽しければ良いのです。あはは!

 イラッとしましたか? 

 こんな言葉は往々にして煙たがられるので注意が必要です。

 あくまでも、困難に人知れず耐えながらも楽しく生きているというニュアンスを、さりげなく匂わせておくのがエチケットです。

 テキトーなこと書いてないで、また大掃除の続きをやらないと。


タグ:鉢作り

焼成依頼

 昨日、今年最後の焼成依頼の鉢を一蒼さんのもとへ送りました。

 今回は、釉鉢は10個と幾分少なめです。もう少しあったのですが、若干遠慮しておきました。比較的ラフな手びねり系が多いようです。

 あと、小さな焼き締めを3つお願いしました。東京支部のT田さんが昔、町直さんにいただいたものだろうという粘土です。

 同じ粘土で作ったT田さんの鉢を見せていただきましたが、やはり同じ質感の町直さんの焼き締めを見かけたので、やはり同じ粘土なのでしょう。

 でも、私は一蒼さんに、他の釉鉢と一緒に高い温度で焼いてもらうので、T田さんや町直さんの鉢よりも濃い茶色に焼き上がる予定です。

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 皿です。子供の頃に流行った筋肉ダンゴみたいにきれいに磨くと、

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 光を反射するくらいテカテカしてきます。...で、それで焼き上がりがどうなるのかなんて知りませんよ。それを知りたいからやってみたまでですから。

 あとひとつ、磨いた後に模様を彫り込んだものも。

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 横2.6㎝、足を含む高さが1.5㎝。もうちょっと大きなサイズにしておけばと、あとになって思いましたが、なかなかこの大きさでこんな鉢も売ってないだろうから、まあ、良しとしておきましょう。

 でも、もっと縁は広くとれば、使える幅が広がったのになあ。

 この粘土はたいした量がないので、ついつい使う粘土をシブってしまったようです。もうひとつふたつ作るくらいは残っているので、今度はひとまわり大きいのを作りましょう。

 しかしこの粘土、とても成形が難しいのです。小石だらけで削りにくい上に、なんとも、すぐに切れてしまいます。なのできれいに成形しようとすると失敗が続きます。

 今回はそれゆえに手びねりな感じで決着をつけてみました。そんな鉢をきれいに磨いてしまったものですから、イビツさが味ではなく、出来損ない感を演出している形になっています。

 そんなイライラ鉢、あなたのお棚にもおひとつ、いかがでしょうか?

 更に、1250度に耐えられる焼き締め用の粘土が欲しいので、わからないなりに想像して、数種類の粘土を選んで混ぜて、焼成のテストピースを作り、今回一緒に送ってみました。

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 余裕があったら試していただく予定です。

 これからは大掃除やら何やらで、もう今年は鉢作りはできないかなぁ。


タグ:鉢作り

カリンへの愛

 私はカリンが好きです。

 子供の頃は喘息持ちだったので、カリン茶でお世話になりました。その節は、どうも、どうも。 

 今年の春、ホームセンターで、花の咲いた売れ残りの一才カリンの大きな鉢植えがあり、接ぎ木でも練習してみようかなと買ってみたのですが、よくよく考えれば、小さな鉢でカリンの実を楽しめるわけもなく、なったとしても実が大き過ぎで、ううん、ブサイクです。

 うちの本には実モノの項にカリンが載っていますね。

 「落ちた実はそのままもう一度枝に挿すと再び鑑賞できます」と書いてありますが、ちょっとキツイですね。

 よくよく考えれば、私のカリンの好きなところは幹と紅葉でした。実まで求めるなんて、一時の気の迷いとはいえ、ちょっと欲張り過ぎたようです。

 実生のカリンがたくさんありますので、それらを地味に楽しんでいくことにします。

 ...でも、花が咲くのもいいですねぇ。やっぱりいくつか接ぎ木に挑戦してみようかな。

 その一才カリン、今、変な色になっています。

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 薄い色で紅葉のうえに薄い色で芽が吹いています。なにもかもが中途半端で、楽しくありません。

 樹のためには私がうっとりするところを見せてあげた方が育ちが良いし、樹との関係もとりあえず上手くいくのですが、それは間違いないのですが、そうとはわかりつつも実際そうすることができません。

 口先でもいいから、

 「きれいだね」

 と言ってあげないといけません。

 私は樹について話しています。


タグ:カリン

山茶花の開花とキンカンの実成りと名人の私。

 毎年うちの山茶花が咲く寸前には強風が吹いて、ツボミをまとめてダメにしてしまうのですが、今年は少しずれてくれたようです。

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 全部のツボミがきれいに咲いてくれそうです。

 たしか、3~4年前くらいにホームセンターで買ったもの。そんなこんなですから、盆栽とか意識しないで気ままに(雑に?)育てています。

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 毎年、こんな風に木々が寂しくなってきた頃にポロリと咲いて、なんとなく心の隅っこをあったかくしてくれればOK。それだけで満足です。

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 実生後5年のキンカンは、今年初めて実をたくさんつけてくれました。この季節にこの色は良いですね。

 まだ盆栽をやっていない、気まぐれ園芸時代の実生ですね。果樹を中心に楽しんでいました。 

 実生から育てた分、実成りの姿にじ~んときます。

 師匠さんも走る忙しい師走ですが、私、名人も12月は走ります。

 忙しいわけではなく、やらずにためてしまった雑事に追われているだけです。

 なかなかはかどらず、気持ちばかりが焦ります。


日本盆栽作風展と貴重盆栽展

 先日日本盆栽作風展に行ってきました。すっかり忘れていたところ、bonさんの記事で思い出しました。

 

 会場でメモをとりながら見ていると、知りあいのグリーンクラブの理事さんが、

 「熱心にやってるね~」

 と声をかけてきます。そうそう、作風展に誘われていたのです。 

 でも作風展は写真禁止なので記事にしませんよ。ささやかな、私の意思表示です笑。なので、同時開催の貴重盆栽展だけ記事にしましょう、ね。

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 まあまあ貴重とつくだけあって、プレシャスな盆栽だらけです。

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 この赤松なんかも幹がすごいことになっていました。

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 古い皮を全部はがしたら相当怒られてしまうんだろうなぁと、そんな恐怖におののきます。

 ヤドカリみたいな真柏。

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 この五葉松は、幹が筒状になっていました。

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 「胸にポッカリ穴が空いちまった気分だよ...」

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 蝦夷松。

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 釘を打ちつけて針金の支点に...小品でもたまにこういうのやるって聞きますけど、あたしゃあまり好きじゃないですね。

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 雪柳はいいですね。春の花もかわいいし、紅葉した姿も地味ながら味があります。

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 このイワシデの鉢、色違いを本で見たことがありますね。

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 と、こんな感じで大きな盆栽ならではの良さがある展示でした。たのしかったですよ。

 こういった大きな盆栽の樹と鉢の大きさのバランスを見て、ハートに刻んでおくのです。

 買い物を済ませて帰る頃にはもうすっかり日没。暗くなった出口付近から、

 「お気をつけてお帰りくださいませ」

 との声が。そんな丁寧な場所だったっけ?と、目をこらすと先のグリーンクラブのグリーン理事さん。

 まだイマイチ二人の距離感がつかめないのでした笑。

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武家の黒松

 昨夜はものすごい雨風だったようですね。私も夜明け前に何度も目を覚ましました。

 うちでは狭い場所をうまく使うため、私の身長よりも高いところに置いてある鉢もあるのですが、朝になって確認してみると5、6個が地面に落ちていました。地面はコンクリートです。しかし落ちた鉢(すべて素焼鉢)は全く割れていません。

 うちのまわりでは妖精や小人をよく見かけます。きっと彼等がうまいことやってくれたのでしょう。

 さて、天気の良かった先日の午後、「ぐっさん」こと井草八幡神社へ愛と冒険の旅へ出かけました。

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 ここのイチョウは毎年毎年きれいにまっ黄っ黄です。まわりの常緑樹がその黄をさらに引き立てます。

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 さてさて、この神社にはとても性の良い黒松があります。なかなかこの黒松ほど性が良いものは珍しいのではないでしょうか。

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 葉性が良いとかそんなみみっちいことではないんですよ。血統がよいのです。武家の血が流れているのです。

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 大昔に源頼朝さんが植えた黒松の末流なんたとか。この木の親は800年生きて、高さ40メートル、幹まわり5メートルだったんですって。黒松でそこまで大きなものは見たことないですね、私。
 根の一部といわれるものが飾られています。

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 さて、2代目の黒松のまわりを歩いていると、松ぼっくりがチラホラ。さりげなーくひとつ拾ってみると、まだタネが少し残っているではないですか。

 ....この二代目黒松だって、いつ強風で倒れてしまうかわかったものではありません。早めに3代目黒松を準備しておいた方が良いでしょう。私は日頃からこの井草八幡様には本当にお世話になっています。ずっと、なにか恩返しをさせていただきたいと思っていたのです。あら?私の手にいつのまにかタネが!ははっ、私に育てろとおっしゃるのですね。はい、がんばります!

 その使命の重さにヨロめきながら帰る私ですが、どうも武士の魂が入り込んだようで、野良猫を見かけると、手に持った枯れ枝を振り回して、

 「ええい、おぬし、どかぬならば斬るぞ!」 

 と、声を荒げてみるのでした。

 さらにそんな私と野良猫の戦いに感じ入った勇ましい女の子は、

 「ネコ殿にすけだちもうす~!」

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 と、決死の形相で枝を振り回し、私に向かって来るのでした。


タグ:黒松

灯台モトクラシー ~五葉のタネから世界平和を~

 うちの隣の茂子さんの家の裏には、2階建ての家くらいの高さの五葉松があります。あ、茂子さんというのはうちの大家さんですね。

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 その五葉松の生えている土地は、私も何度かお話したことのある茂子さんのお兄さんの持つアパートの敷地です。このあたりの昔の地主さん一家のようですね。もうおじいさんですが、アパートの敷地のとなりに立派なご自宅の庭を持ち、そこには桜やモミジ、赤松に桑など、たくさんの木が生えていて、お稲荷さんまであります。もう少ししたらお稲荷さんの鳥居に新しいしめ縄を付け替えるトンカチの音が響くはずです。

 大掛かりな剪定以外はご自分で手入れしているようですし、落ち葉や雑草の掃除をしている姿もよく見かけます。

 お話では、ほとんどが鳥の運んだタネから育った樹だそうです。

 先日の東京支部の例会で五葉松を見たせいで、ちょっと五葉松が気になる年頃になってしまいました。ちょっと前まで松柏になんてそれほど興味がなかったくせに。

 大人ぶっているのです。

 枝に残るたくさんの松ぼっくりを見ながら、あれだけ松ぼっくりがついているのならタネのひとつやふたつ落ちていてもいいのに、と思いながらも自宅近所で不審な行動はできぬだろうと、探したくてもそこは大人としてグッとこらえていたのですが、まあ、茂子さんも、お兄さんも、二人とも私が盆栽を楽しんでいることは知っていますし、それを良い趣味だと感心してくれていますので、まずはまあ、散歩のフリをして、その五葉松が道路に面するあたりを調査してみました。

 すると、あるではないですか、あるではないですか。

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 たくさんのタネが道路脇までこぼれていますよ。灯台モトクラシーとはこのことです。

 まずは慌てず、深呼吸をして、一度家に戻ります。そしてビニール袋を手にして再び現場に戻り、そのあとは飢えたオオカミのようにひたすらタネを拾うまでです。

 この時大切なのは、数々の不安をかき消すためにも己の主観だけを信じるという事です。客観性や冷静さは罪だと自らに言い聞かせます。この情熱が世界平和につながっているんだと暗示かけ、少し誇らしげに胸を張るくらいの気持ちで堂々とタネを拾うのです。

 はい、実際はとても不安な気持ちでした。

 なにはともあれ、たくさんのタネを拾う事ができました。風雨にさらされたままでしたのでちゃんと発芽するかはわかりませんが、タネを水に漬けながらひとつ、皮を剥いでみると、中味がちゃんと生きているのがわかりました。

 この中から良さげな性のものがひとつでも生まれてくれたらいいですね。乾いてナンボの五葉松ですから、若木の10や20、30や40....大丈夫、管理もそれほど負担ではありませんよ、きっと。困ったちゃん五葉だって、接ぎ木の練習には必要ですからね。(名人というのは、観察する限り、みんな自分の接ぎ木の腕に自信があるようです笑)

 と、先日の例会のT屋さんの話が思い出されます。五葉は性で見るもの。何年かすれば、盆栽のボの字もわからない頃の自分でもその違いが明らかになった。将来に見込みがないものは早めに処分しないと大変になる...とか。

 まわりに迷惑をかけながらも、ダメ人間でもどうにかダメなりにやっとこさ生きてきた私にとって、妙に胸が痛む「コツ」なのでした。

 せめて接ぎ木の台木として...

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 と、やさしそうな一面をさりげなくアピールして、私の更なる好感度アップを狙います。


タグ:五葉松
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