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心も盆栽も、整理する

 木の数が多くなってくると、使える場所の都合もあり、どうしてもごちゃっとまとめて置いて管理してしまいます。うちの盆栽棚は、盆栽までいかない、苗木だの、盆栽素材程度のものがほとんどで、まだ根の処理も追いつかず、化粧鉢に入っているものもほんの一部ですから、なおさらです。

 でも、これじゃ違うな、と思い、梅雨の中休み、棚をできるだけ整理して、飾りたいものを飾ってみました。

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 飾るといっても、展示会のような、卓や地板を使った本格的な飾りはできません。それでも、利便性メインでキュウキュウに並べられた鉢を整理して、ちいさいですが、棚に鑑賞用のスペースを用意しました。

 左から、枝をひたすら横に張る、頑固なケヤキ君~シデブラザースの長男、アカシデ君~もともとYの字の樹形だったものを町の花屋さんで買って、色っぽい樹形に改造中の、若いムラサキシキブさん~ちょっと鉢が大き過ぎの天城ヒメシャラ、さゆりさん・・などです。

 いいじゃないですか。気持ちがちょっと軽くなります。しっかり生活しようという気になります。そして、この場所は、うちの台所の窓から格子越しに眺められる場所でもあります。

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 背伸びは、いたしません。早寝、早起きを目標に、質素でも、味のある生活をこころがけます。 


季刊 「芽」 ~デラウェア

 出会いは大事にしたいものです。なので、私は出会うタネ、出会うタネ、真剣に向き合っています。

 私は果物が好きでよく食べますが、去年、タネなしブドウを食べていたら、1個だけタネがありました。

「まけよ、増やせよ、実らせよ」

 私の心に、心から魂に、響く声がありました。この出会いをここで終わらせてはいけないと、私はひとつうなずき、立ち上がりました。

 外には西の空に、真っ赤な夕日です。

 赤玉土を固く握りしめた右手をその夕日に向かってかかげ、左手に房ごと持つタネなしブドウを、何度も、何度も、口へ運ぶ私なのでした。

デラウェア

 まあまあ、かの吉田茂元首相遺愛のケヤキの盆栽を蔵する九霞園さんにだって、ニンジンの盆栽があるのです。デラウェアで盆栽目指すなんて、かわいいものです。そしてここは、自由の国じゃないのか!?(ドアーズの映画でこんなセリフ、ありました)

 私は昔、まだ盆栽に興味を持つ前、気まぐれでキャベツの残りを植えておき、花を咲かせたことがあります。すると隣りの部屋の女性が、「あら、きれいね」と、通りがかりに立ち止まりました。盆栽だろうがなかろうが、植物と接するたのしみは、こんな、ふと立ち止まって、きれいだなって思ってしまう瞬間に、それ本来の輝きがあるのかも知れません。ひいひい言いながら世話に追われる最近の自分を少し反省します。

 やはり、枝が細かくほぐれた、趣きのあるケヤキの姿にはあこがれます。いつか、何十年もかけて、自分のケヤキもそうしたいと思っています。でも、そんな素朴な、ふっと、いいなぁ、きれいだなぁ、と足を止める心を忘れずに、これからも盆栽を勉強していきたいと、そんな風に思う私なのでした。


タグ:デラウェア

ケヤキのほうき立ち2年目を見ながら盆栽名人について想う

 少しの間、ブログ、休ませてもらいました。しかし、植物たちは私を休ませてくれません。今日は、恥ずかしながらですが、うちの2年目のケヤキを見て下さい。

ケヤキ

 とりあえず色々勉強しながら試していますが、まだ2年目なので、枝も少ないです。4年目くらいになると、樹姿もだいぶ整ってくるそうです。

ケヤキ

 こっちは、少し幹が曲がっていたのと、二股に分かれた部分の矯正に、針金を巻いておいたものですが、ケヤキは幹のきれいさも見どころですので、傷がつかないうちにはずします。

ケヤキ

 このおチビさんは、もともとは先の2点くらいの大きさがあったのですが、最初の枝分かれがうまくいかず、また、株元の第1節目から芽が吹き始めたので、思い切ってその芽の上を切って、ミニ盆栽サイズにしてしまったものです。切ってしまうと、節からまあまあ、数か所、さらに新しい芽が吹いてくれました。全部の芽が使えるという訳ではなさそうなので、いずれ、使う枝を選ばなくてはなりません。

 このケヤキ、ほうき立ちを目指すとなると、ひたすら枝が細かくほぐれることを夢見て、そのまだ見ぬ姿を思い描き、どれだけ人からののしられても、それだけを希望に、春からひたすら新しく出た芽を摘んでいく訳ですが、これはいつまでやるものなのでしょうか。私は芽がでなくなるまでやってしまいますが、本には夏以降に芽摘みマークがありません。あまり遅くまでやっていると、充実していない状態で冬になってしまいそうなので、加減はあるんでしょうが、芽の勢いがなくなるまでは、遅いのでしょうか。うちのような若い木は、そのくらいでいいのでしょうか。今のところ、とくに不具合は感じてなく、今年もよく芽を吹きます

ケヤキ

 芽を摘む時は、だいたい2芽残しでやっています。その時先の方の葉をほとんど切ってしまうと、残した芽が2つとも出て、うまい具合に2股に枝分かれしてくれます。半分だけ切っていた時は、先端の1芽だけ芽吹くことが多かったので、今はほとんど切ってしまっています。

 こういった作業は、きっと、木のエネルギーの流れを読む作業なんでしょうね。私には、まだまだわからぬ世界です。もしかしたら、気の流れを見て、それをあやつる人がいるように、盆栽名人の中には、木のエネルギーが見える人がいるかもしれません。気功師のように盆栽に手をかざしている人を見かけたら、きっとその人は、盆栽名人です。ハサミすら使いません。


タグ:ケヤキ

柑橘類と、アゲハチョウの幼虫 2

 ただ喰う、ただ喰う、ひたすら喰う。

 いずれお空を飛ぶまでは。

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 すごい食欲です。昨日の写真右上にこいつが写っています。ひたすら柑橘類の葉っぱだけ食べて、身の危険を感じると、ニョーと柑橘系の匂いのするツノを出します。なかなか臭いです。

 あっという間に完食です。

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 身ぐるみはがされて丸裸。複雑な気分です。腹いっぱいで、さぞかし気分が良いだろうね?と嫌味な目で姿をさがしてみると、

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 「え?葉っぱ?知らないっすよ。食べてないっすよ。俺、ずっとここにいましたから。ここ、冷たくて気持ちいいんですよ。ずっとここにいましたから。ほんっと、葉っぱなんて喰ってないっすよ?」

 1匹が食べる量をまの当たりにして、用意した葉っぱの量じゃ、ひと夏もたないと確信しました。

 そして、新しいチビ発見です。

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 最初生まれた時は、黒くてすごくちっちゃいです。これが少し大きくなると、鳥のフンそっくりになります。

 誰か教えて下さい、私は何をやっているのでしょうか?


柑橘類と、アゲハチョウの幼虫

 私がタネから育てたもので一番古いものが、6~7年くらい前に気まぐれでタネをまいたリンゴと、この柑橘です。

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 たしか、レモンだったような気がしますが、なにぶん気まぐれで土があるところに埋めておいただけのものなので、はっきりはわかりません。柑橘類の実生から開花までの期間は、もっとも早いマメキンカン(盆栽では金豆とよんでいます)で2年、他は10年近くか、それ以上かかっても珍しくないそうで、この木が何のタネをまいたものかも、答えはその時までオアズケです。

 この木にはいろいろ苦労をかけてきました。何も知らない頃は知らない頃で無茶な管理をしたし、勉強し始めたらし始めたでいろいろ試される始末です。挿し木と接ぎ木と取り木はこの木で初体験です。基本的にトゲのある木は針金を嫌うらしいですが、狭いスペースでなるべく全体が陽に当たるように、毎年試させてもらってます。この木は、他の木とは別枠で、大切な木です。これからもよろしく頼むよ。

 どうも私は柑橘類が気になるらしく、この木以外にもタネから育てた柑橘類が数株あって、去年は初めてキンカンが実ったりしたのですが、毎年、今頃から、アゲハチョウの産卵場所に狙われ、困っていました。大きな木なら数匹の幼虫に葉っぱをかじられても大したことないでしょうが、うちのはみな、あの大食漢の幼虫にかじられたら、セミヌードになってしまうほどの大きさです。

 でも、今年は多少の準備があります。

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 おととしから去年に実生、挿し木などで柑橘類の苗をひとカゴつくっておきました。アゲハの卵を見つけ次第ここに移します。これだけあれば、やつらも満足するでしょう。さて、上の写真にもうすでに1匹いるの、わかりますか?


季刊 「芽」 ~カマツカ・ウメモドキ

 第2号はカマツカの芽からはじめます。

カマツカ

 1月に、実がたくさんついた素材を買って、その実のタネをまきました。なかなかきれいな色の芽です。

 カマツカは鎌柄と書いて、その木はとても硬いので鎌の柄に使ったことからついたと言っています。なるほどなるほど、ふむふむ・・と首肯してしまいますが、すぐ気になってしまう性分の私は、すこし、なぜ鎌?と思ってしまいます。鎌というのは、そんなに特別硬い木を使わなくてはいけないのでしょうか。気になってしまいます。斧柄(オノツカ)にはならなかった理由がきっとあるのでしょう。

ウメモドキ

 こちらはカマツカと同じ日に買ったウメモドキの素材苗からとった実が発芽したものです。たくさんまきましたが、結局ひとつしか芽を出しませんでした。おまけに、親木は春になっても芽吹かず、生きているのか死んでいるのか、といった感じになってしまっています。冬の落葉期に買ったので、葉っぱも見えない分、弱った木を買ってしまったのでしょうか。いいえ、そうではありません。私の腕の未熟さゆえです。でも、ぜんぜん冬芽が見当たらなかったのですが・・No,Noです。人のせいにするのは10年早いのだよ、君。この失敗をこれから活かしたまえ。

 我が家の実生スペースは、2階窓際のごく限られた場所なので水まわりにはとても気をつかっています。

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そのため、水受けに水がたまりやすいのが気になります。

 以上、季刊 「芽」、第2号でした。8割方の皆さん、いかがだったでしょうか。現在弊社では、皆様からの熱いリクエストに応えるべく、週刊 「根」の発行も検討しています。


季刊 「芽」 ~萩・五葉松

 もしも仮に、「月刊 芽」という雑誌が本屋で目についたら、8割方の人は、手に取ってみたくなるでしょう。芽というのはそういうものなのです。仕方ありません、そんな8割方の人のために、今日は芽特集です。残りの2割の方のためにはいずれタネ特集を組んであげますので、ご心配なく。

 去年から今年の春にまいたいろいろなタネが、今、うちでは芽となって、小さいながらも精一杯生きています。

萩 

 これは萩の芽です。品種名は忘れてしまいました。ミヤギノハギだった気がします。たしか、3月頃には芽吹いてましたが、まだ親指の先くらいの大きさしかありません。荻という木はとても几帳面なようで、皆さんも実物を見ていただければわかると思いますが、葉っぱがきれいに整っています。どこか女性的な木です。

 株立ちしやすいようですが、しっかり幹を作っていきます。

 次は五葉松です。

四国五葉松 

 四国五葉です。大きめに写ってはいますが、この前出てきたばかりなので、まだ親指の半分ほどです。赤松のタネをまいた時も遅いなと思いましたが、五葉松も芽が出るのが遅いです。

 大きくなるとやたら偉そうな五葉松も、芽出しはただの芝生です。この五葉松、けっこう乾かし気味で育てないとダメなようです。赤松も同じくらい乾かし気味で育てる樹種ですが、去年、それができずに一部の苗を弱らせたり、枯らしたりしてしまいました。今年はしっかりやります。

 そんなわけで、芽特集第1回はこのへんでお別れです。8割方の人は、次回をおたのしみに。


タグ: 五葉松

ムラサキシキブの花、開く。

 ムラサキシキブの開花のはじまりです。

ムラサキシキブ 

 正確にはコムラサキというらしいですが、店でもムラサキシキブとして売っています。ムラサキシキブという木は別にあるのですが、おかまいなしです。小林君が林君と呼ばれ続けるみたいなものです。幸田君が宇田君と呼ばれるみたいなものです。

 私は恥かしながら、この木の花をはじめて見ましたが、なかなかきれいです。秋には紫色の梅仁丹みたいな小さな実がいっぱいつくはずです。

ムラサキシキブ

 その頃までには少し枝を整理しようかと思っています。


庭梅の味

 庭梅くん、よくがんばった。君が庭梅と呼ばれることに不満なのは重々承知している。それはもっともだと、私も思う。さすがに庭という言葉は使っちゃいけないよな。君たちにとっては服従の歴史を表す言葉だ。だが、それはそれで、今日は忘れて、共に祝おうじゃないか。君の果実が赤く熟したみたいだぞ。完熟だ。なんだい、てれるなよ。

庭梅

 そうそう、赤い実はたべれると聞いたので、少し食べてみました。ううん、この味は・・、プラムです。そっち系の味です。タネなしブドウのデラウェアくらいの実が、薄いながらもプラム味なのを想像してみてください。

 食べたらタネは、洗って水気をとって、乾かさないように保存です。なぜって?来年まくのです。当然です。私の真の目的は、東京砂漠の緑化です。

 さて、この木も早く化粧鉢に植えてたのしみたいものです。

庭梅

 土からは2本の幹が出ていますが、1株なのか、2株なのかもわかりません。

 先がたのしみです。


タグ:庭梅

この姫ザクロ、工事中につき

 まだ盆栽の分の字にも興味がなかった2003~4年頃、気まぐれで、姫ザクロの鉢植えを買いました。この木は、今うちにあるすべての姫ザクロの挿し木苗、実生苗の親にあたります。当時、樹木については何もわからなかったので、もちろん肥料などはほとんど与えず、植え替えなんて思いもよらず、ただ、忙しくて大変だった時期も水だけは忘れずにあげていたようで(私自身は水やりをした記憶自体があまり残っていませんが)、一度、落下物に太枝を2本ほどへし折られたりもしましたが、どうにか生きてきてくれました。今ではその傷も徐々にふさがりつつあります。

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 この写真は2008年の12月に撮影したものです。

 よく考えると、なぜか私が盆栽に興味を持つ前からうちに盆栽の入門書があったのは、この姫ザクロの育て方が書いてある本を当時探していて、本屋で手にした盆栽の入門書に姫ザクロが載っていたからとりあえず購入した、ということのようです。姫ザクロ以外にも、自分で食べた実のタネを発芽させたリンゴの実生苗が、姫ザクロを買う前からうちにあって、リンゴの育て方も同時に載っているのを探していて、今思えば盆栽の入門書でどれだけ参考になったのか疑問ですが、姫リンゴのページもあったりで、写真もきれいだし、「あ、これこれ!」と、なにも疑わずに買っていったようです。

 そんな姫ザクロですが、盆栽をはじめてからは肥料もやり、植え替えもするようになりましたが、なにぶんホームセンターで買ったまっすぐ幹で、どう作っていけばいいのかも浮かばず、また、大工事になるだろうと腰も重くなり、あまり樹形をいじることはしませんでした。そんなことしなくても、毎年の花と実が私を楽しませてくれていました。

 しかし今年の植え替えの時、ついに、おおまかながらイメージが浮かんで来たのです。目標は、落葉した寒樹の状態でも鑑賞できる木です。葉を落とした模様木に1,2個のザクロがさみしげに揺れる姿です。数年がかりになると思うので、必要な強剪定だけは済ませておき、じっくり作っていくことにしました。

姫ザクロ 

 今はこんなかんじです。樹高25~30センチくらいでしょうか。少し大きめですが、実の大きさを考えるとこれくらいがステキかなと。

 まだ、使うか使わないか決めかねている枝もありますが、だんだん絞っていきます。

姫ザクロ

 まずは自然にできた幹の曲を活かし、枝でじっくりと棚を作っていく予定です。必要なら今年、立ち上がりの単調な部分を取り木でどうにかしようと思っていましたが、今はまだ保留中です。

 去年はたくさんの実をつけてくれました。そのタネが今、芽吹いています。

 姫ザクロ 2009

 今年は実を休んで、枝作りに専念してもらいます。がんばってくれたまえ、姫ザクロママ!


タグ:姫ザクロ

分身の術 ツルウメモドキ

 今日は休みで用事もなかったので、疲れをとるためゆっくりしていようと思っていましたが、水やりに外へ出たまま夜まで、結局土まみれでした。私の好奇心は、いつも自分の体力、体調を無視して体に要求してくる残酷でわがままなやつです。

 先日根伏せの成功を伝えたツルウメモドキ(http://itsuka-bonsai.blog.so-net.ne.jp/2009-05-18)が、わんさか生い茂るのがどうも気になり、多分掘り上げるのは来年の植え替え時がベストなんでしょうが、

ツルウメモドキ

・・・やってしまいました。良い根っこです。細根の1本たりとも無駄に傷つけないから安心なさい。怖がらなくてもいいのだよ。

さて、

ツルウメモドキ

こんな風に何カ所も芽が伸びているものは、全部伸ばしてもモシャモシャになってしまうので、1~2カ所にしぼって育て、他は切ってしまいます。

ツルウメモドキ 

 こんなのは一番上の枝を切って、下2本を残していずれ1本にしぼって、懸崖樹形をこころみます。先延ばしにすればするほど傷は大きくなりますが、まだ急ぐことはありません。せまい日本、そんなに急いでどこいくの?という言葉を子供の頃よく聞きました。

ツルウメモドキ

 これくらいに傾けて植え付けたほうがいいかなぁ・・などと、この阿呆な男は何の得にもならないことに、イマジネーション、フル回転です。頭の中にまで花を咲かす気でしょうか。

 1株だったものが親をいれて、11株になってしまいました。

ツルウメモドキ


観察力テスト

 春が来て最初の芽吹きの時期に次いで、今の時期の樹木に何だかエネルギーを感じます。

 ちょっと見ないでいると長く芽を徒長させてたり、動かずにいた芽が急に動きだしたりということが5月下旬から今くらいによく起こります。私の気のせい、たまたまでしょうか?

 梅 紅千鳥

 2月頃、さみしい棚の、紅一点。紅千鳥という梅ですが、花のあと、春に芽吹いて葉を広げ、特にその後は動きはなかったのですが、

梅 紅千鳥

最近、まっ赤な芽をふたたび吹いてます。

 これは実生2年目のヤマモミジ。立ち上がりの所にだけ針金をかけておいたものです。

 ヤマモミジ

 ちょうどその部分にだけ、新しい芽が吹きました。

ヤマモミジ

 針金をかけておいたところによく芽が吹く気がするのは、なにか理由があるのでしょうか?樹液が停滞するところに芽が吹くのでしょうか。この株は軸切り挿し芽したものなので、節目がだいぶ下の方にあります。

 何気なく見ているだけだとなかなか気付けませんが、今頃は幹もこっそり太ってきているようで、少し前に針金をかけた木がそのままにしてあると、幹にめり込んでしまっていたりします。それに気付くたびに私は反省して、普段よりベルトの穴を3つ分キツく締め直します。

 それにしても、お気づきでしょうか、さっきのヤマモミジの写真2枚、名札に小さなハエがとまったままです。動かしても逃げません。それに気付いた人は、すばらしい観察力です。


「柿の根は黒い」をスペイン語で

 まだ、たいしたことわかりませんが、数年前から趣味でスペイン語を勉強しています。知っていても得することではありませんが、スペイン語で柿のことをkaki(またはcaqui)と書き、カキといいます。カキカキした文でイライラしますが、他に書きようがありません。イタリア語でも柿はカキです。日本から向こうに外来語として伝わったそうです。

 さらに知ってても得しないことがあります。私は普通のカキの木と、盆栽で人気の、小さな種類の柿、老爺柿(ロウヤガキ)の根っこを見たことがありますが、柿の木の根っこは黒光りしています。真っ黒です。

ロウヤ柿 6/9 2009

 これは今年タネから芽を出したばかりのロウヤ柿の芽ですが、その黒さ、伝わると思います。生まれたばかりで黒です。白っぽい所からが本来の地上部です。先端についた茶色い丸いのは、タネの殻がまだついたままのものです。

 私が見た植物のほとんどの根っこは白からせいぜい赤茶くらいの色だったので、とても奇妙に見えます。何か理由があるのでしょうか。初めて見た時は、軒下で「へぇ~」と、ひとり声に出して、語尾をひきずって、かすれさせてびっくりしたのを覚えてます。すこし、見てはいけないものを見てしまったような気分もありました。いつも陽気な人の、果てしなく暗い一面に気づいてしまった時のように。

 柿の木の根は黒いのです。

 ちなみに、「黒い」はスペイン語でnegro(ネグロ)といいます。これは根とは関係ありませんし、柿の木とも関係ありません。


蝦夷松について、おおいに書く

 このエゾマツ、1~2カ月前に買ってきて、ここで紹介しようと考えていたのですが、

エゾマツ

とりたてて変化もなく、手入れの仕方もまだよくわからず、何を書いたらいいのかわからぬまま月日が過ぎていきました。書き始めて、いまだに何を書いたらいいのか思いつきません。困りました。改めて写真をじっと見てみます・・・何やら厳しい顔をして15分ほど経ちました。厳しい顔をしていますが、頭に浮かんでくるのは、温かいコーヒーが飲みたいな、という事です。「うむっ」と、なんだか思いつめた声を出して立ち上がり、しかしなんてことはない、コーヒーを入れに行きます。コーヒーを飲みながら考えるのです。

 ギブです。

 おそらくこの木はもっと年をとらせないとダメなのでしょう。そうでなければ私がもっと年をとらないとダメなのでしょう。おぅおぅ、共に年をとっていこうじゃないか、エゾ松君。


コウライネムが、咲きました

 暑い日になりました。上野動物園に遊びにいったのですが、日差しがちりちりしました。出かける前に、最近買った私の心強い味方、

 プレッシャー式噴霧器

プレッシャー式噴霧器で、きめ細かな水やりを芸術的に行っていると、紫ピンクのボンボンが見えました。

コウライネム

 コウライネムが花を咲かせました。すてきです。盆栽としては私の未熟さゆえダメダメでしょうが、勘弁して下さい、この木の花、好きなんです。この木のTシャツがあったら買いますよ。

コウライネム

 このフサフサしたものは、すべて雄しべなんでしたっけ?

コウライネム

 ちなみに、春の植え替えの頃、このコウライネムを剪定した時の枝を挿しておいたのですが、なかなか成功率がいいようです。まだ確認はしていないのですが、見た感じではほとんどが発根していそうです。


ナツツバキとヒメシャラの違い

 すっきりしない天気です。じきに梅雨入りでしょう。最近、町なかでクチナシやキョウチクトウ、ナツツバキ、ヒメシャラ、おまけにムクゲの花までひとつ、見かけました。夏が近いことを感じさせられます。

 今日はナツツバキとヒメシャラの見分け方を少し勉強しました。

 一、花と葉がヒメシャラの方がひとまわり小さい。

 一、ヒメシャラの幹は細かく樹皮が剥けていくのに対し、ナツツバキは大きく剥ける。

 一、ヒメシャラの冬芽は芽鱗(ガリン:芽を包む、葉の変形物)が何重にも重なり合っている。ナツツバキは最初数枚の芽鱗に包まれているが、剥がれやすい。

 調べてわかったのは、これくらいでした。あとは外で勉強しておきます。

 そして今の時期は梅の実の季節でもあります。道を歩いているとたまに実が落ちてアスファルトに当たる音がします。それは神様からの「まきなさい、育てなさい」の合図です。しっかり持ち帰って神の御心のままにしましょう。

 実生は果肉を落とすことから始まります。果肉には発芽抑制物質があるとのことです。青梅の果肉は硬くて落とすのが大変なので、しばらくおいて完熟させて、やわらかくしてから果肉を落としたほうが楽だと思います。
 ついでながら、もう終ってしまいましたが、
5月上旬にもなれば、花見をたのしませてくれた桜が実をつけています。この実のタネも熟してから実を落としたほうがいいわけですが、実がちいさい上に果肉が硬めだったりするのでなかなか大変です。私はストッキング状の生ゴミ用ネットに実を入れてよく揉んで果肉を落としています。

 実といえば、うちのニワウメが色付き始めました。

ニワウメ

 また、サルナシも実りました。

サルナシ

 しかし、ローヤ柿は動きません。

ローヤ柿

 咲かず、実らずで苔むしてきました。

ローヤ柿

 まあいいでしょう、今年のところは勘弁しといてやりましょう。それよりも、私がこの木をどう育てるのか決めなくてはなりません。しかしながらそれも来年でいいでしょう。いいのです、いいのです。じっくりいきましょう。ゆっくり観察してればひらめきます。

 明日は久々に晴れるそうです。


首を長くして ~カマツカ

 私がしっかり選んで今年の冬に買ったのですから、文句は言えないんですが、このカマツカ、

カマツカ

何だか買った時から首長竜のように伸びちゃってるんです。葉は先端にしかありません。

カマツカ

 立ち上がりに曲がついていますが、その先にはずっと芽も葉っぱもなくて、どうするか考えた末、先の部分で作っていって、いつか取り木する予定でした。だから先の方だけに針金を巻いてあります。

 そんなカマツカに変化が見られました。

カマツカ

ちいさな赤い点が見えるでしょうか。芽が吹いたのです。全体にあちこちと芽が吹きました。

カマツカ

 カマツカはとても硬い木なので、もう、まっすぐ伸びたところは針金も効かず曲がりません。なので先っぽを作って取り木という計画は変わりませんが、根元は、もともとついていた曲と新しい芽で作っていける気配です。

 買った時は実がたくさんついていましたが、春には花のひとつすら見せてくれなかったこのカマツカ、来年はいろいろと見せ場を作ってくれるでしょうか?見せ場もなく、いじりどころもないと、なかなか写真すらとってもらえないのです。うちはそんなに甘くないんです。タダ水飲ませる余裕はないのです。

 「来年は咲かないと、しょうちしないぞ!」と、ハサミを突きつけて、得意の脅しをはじめる今日この頃でした。


タグ:カマツカ

シデ・ブラザースに新メンバー加入 ~イワシデ

 気はやさしくて力持ち、シデ・ブラザースに新しい仲間が入りました。イワシデ君です。

イワシデ

 西荻窪の枝屋さんで買ってきました。だいぶ芽が伸びているようなので、摘んでおきます。じつは、取り木も考えています。

 根から最初の枝までがヌベっとしているので、どうにかしてみようかと思っています。曲がるかどうか、しならせてみたら、結構やわらかいんですね。アカシデよりやわらかい気がしました。思えば、この、木の硬さをみるってことも、普通はあまりないですね。ちなみに梅って木はとても硬い木なんですが、発芽して2,3か月で、もうけっこう硬いんです。

  中国地方以西の乾いた岩の上などにいるそうです。しばらく前にイヌシデの芽を手に入れたので、次はクマシデを狙います。全種類集まると、何か別のシデに変身すると言います。巨大なシデになるという話も聞いたことがあります。どんな願いでもひとつ叶うという話も聞いたような気がします。


花か葉っぱの別れ道 ~富士桜

 やっとすこし晴れ間が見れました。最近はずっと空がどんよりしていたので、短い晴れ間を妙にまぶしく感じました。

 来月7月あたりから多くの樹木で花芽分化が始まります。私も盆栽をはじめるまで知りませんでしたが、来年の春咲く花は、なにも来年急にできるわけでなく、前の年の夏頃には作られ始めているんだそうです。もっというと、来年のための「芽」が作られ始め、その中のいくつかが花を咲かせる芽、花芽に、それ以外が葉っぱを広げる芽、葉芽になるんだそうです。なので、夏以降に枝を切ると、見た目ではまだわからない花芽を知らずに切ってしまい、来年の春、花が少なくなってしまう、ということになるそうです。

 うちのフジザクラはまだ花をつけたところを見たことありませんが、ちょうど枝が徒長していたので、今のうちに切っておきます。

フジザクラ

フジザクラ 

 そして今の時期は、挿し木の成功率が良い時でもあるので、切った枝は捨てずに挿し木です。

 今回は4節で挿し穂を作ってみました。一番下の節あたりで斜めにスパッと切ってあります。Vの字に切った方が良いらしいですが、今回は1面だけの切断面です。下から1、2番目の節は葉っぱを取ってしまいます。3,4節目は葉っぱを半分残しで試してみます。

フジザクラ

 バスタブに浸かっているような絵です。このまま数時間、水を吸わせておいて、1ミリの赤玉土にしっかり挿しておきました。

 不思議です・・・枝を切るたびに木が増えていくのです。


タグ:富士桜
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